産業医についての情報

群馬県の産業医についての情報

群馬県の医師数と産業医有資格者数の割合とは?

自分の健康状態は自分でチェックすると言っても、なかなかそう簡単にはいかないのが現実です。実際、自分の健康が悪化していることに気づくのが遅れて、うつ病まで発症してしまうのは少なくありません。そこで、設けられたのが産業医制度になります。この制度が設けられるキッカケはなんなのか、1938年まで遡ってご説明いたしましょう。

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産業医の歴史

1938年には「工場法」というものが法令されました。労働者が常時500人を超える工場では工場医が選任され、1940年からは100人以上の工場に工場医が選任されるようになったのです。さらに、1947年には新たに「労働基準法」が施行され、50人を超える労働者がいる場合には、衛生管理者が選任されています。そして、1972年からは「労働安全衛生法」が法令され、この年から産業医が選任されるようになりました。

【群馬県での通常の医師と産業医との比較】

現在の産業医の選任ですが、労働者が50人を超えた段階で初めて発生します。工場法500人の中のわずか10%なので、随分と労働者数の条件は低くなりました。ですが、日常生活では、どちらかと言うと通常の医師との関わりのほうが多いので、産業医の存在をご存じない方が多いのではないかと思います。確かに、2014年日本医師会が示した認定産業医数によると、群馬県の産業医は1,429人のみ。4,509人の医師との割合は31.7%なので、認知度が低いのも無理はありません。
ただしこの割合が低いという訳ではありません。全国平均が28パーセントほどですので、それと比べると高い方です。
大切なのはこの数の産業医の中から、事業所にとって理想の条件を持っている産業医を探すことになります。

【例え50人未満でも・・・】

労働者の数が50人に満たない場合、産業医の選任は任意となります。ですが、例え50人に満たなくても、「労働安全衛生法第13条の2」により、努力目標として労働者に対するケアは必要です(下記参照)。

<労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識を有する医師その他厚生労働省令で定める者に、労働者の健康管理等の全部又は一部を行わせるように努めなければならない。>

努力目標とは、達成のために努力を目標としたことを指します。ただ、努力目標に関わらず、労働者の健康診断や長期の業務を行う労働者に対する医師の面接などが必要なのは、覚えておかなければなりません。
基本的に50人未満の事業所の方が多く、それは群馬県でも同じです。この努力目標をしっかりと達成していくためにはやや産業医の数は少ないかもしれません。

群馬県のうつ病患者数と、産業医の行うストレスチェックの重要性

企業から選任された産業医は、ストレスチェックという制度で労働者の健康をチェックしています。ストレスの原因は自分で突き止められるという思いをお持ちの方もいらっしゃいますが、実際、なかなか突き止められないうちにストレスが大きくなることはあるようです。大きくなったストレスを小さくできれば良いですが、うまくいかずにうつ病を患ってしまうこともあります。

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ストレスの原因って?

ストレスの原因は産業医によって初めて気がつくとは言え、早いうちに一般的な原因を把握しておくことも大事です。まず、ストレスには「外的」と「内的」の2種類があるのですが、企業の業務に直接関わりがあるのは「外的」のほうになります。例えば、早朝勤務や夜勤、長い通勤時間などは「外的」の中にある「肉体的」な原因に分類されます。また、パソコンを使った業務や周囲が騒々しい職場であれば「環境的」な原因に分類されます。この原因が長く続くことでストレスは大きくなり、ストレスがうつ病を発する原因となるのです。

【ストレスチェックで労働者の負担を軽くする】

一度うつ病を患うと、労働者は業務を続けることが難しくなり、最悪、離職率が上がってしまうので、企業にとっても大きな痛手となります。ですが、労働者がストレスチェックを積極的に受けることで、労働者自身の負担を軽くし、ストレスを減らすことに繋がるのです。
“労働者が積極的に”で引っかかりを感じた方もいらっしゃると思いますが、実は制度自体は企業の義務ですが、実際に労働者がストレスチェックを受けるのは義務ではありません。何故なら、既に医師による治療を専念している労働者がいらっしゃる場合、その方までストレスチェックを義務付けると、却って精神状態を悪化させることも考えられるからです。このような事情がありますので、労働者にまで直接ストレスチェックを義務化することはならなかったのです。

【1万人以上のうつ病患者数】

とはいえ、事業所は労働者に自ら進んでストレスチェックを受けてもらったほうが良いのが実情です。2014年厚生労働省が示した患者調査によると、群馬県のうつ病患者だけでも約2万人いらっしゃるので、まだまだ増えていく土壌はあるということで事態は深刻となります。
それもあって一部では産業医の数が不足しているという指摘が相次いでおり、今後もストレスチェック難民は避けられないという声まであります。
もし産業医が必要になることが分かっているのでしたら、なるべく早めに探すようにしましょう。