産業医についての情報

北海道の産業医についての情報

北海道の医師数と産業医有資格者数の割合とは?

労働者の味方であり、その健康を守るのが産業医という存在です。一般の医師のように手術や投薬を行うというわけではありませんが、その会社の労働環境に問題はないか、労働者の健康は損なわれていないかなどを調査します。その働き方は少々異なりますが、労働による健康への悪影響を未然に防いでくれるのです。労働者を束ねる事業者の方は、産業医の存在をよく覚えておいてください。

北海道の医師数と産業医有資格者数の割合とは?のイメージ

産業医の選任が必要な条件

労働安全衛生法第十三条によりますと、「事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、医師のうちから産業医を選任し、その者に労働者の健康管理その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。」と定められています。具体的には、産業医の人数は事業場における労働者数によってこのように定められています。

・50人未満……産業医の選任義務は無し
・50~499人……1人(嘱託)
・500~999人……1人(有害な業務に常時500人以上従事している場合)
・1,000~3,000人……1人(専属)
・3,001人以上……2人(専属)

労働者の中には、契約社員やアルバイトといった非正規雇用の労働者もいることでしょう。以前は定期健康診断の実施対象者が労働者としてカウントされていましたが、現在は安全配慮の観点から定期健康診断の有無に関わらず労働者の一人として数えられています。

北海道における産業医の現状

2014年における日本医師会の調べによりますと、全国での産業医が医師に占める割合は28.3%でした。北海道における医師数は12987人、産業医数は3565人でしたので、その割合は27.5%となります。つまり、全国平均とほぼ同じ割合となります。
しかし一口に産業医と言っても、中には専属の産業医もいれば、開業医や勤務医も存在します。既に専属の産業医を雇い入れているのならまだしも、必要に応じて嘱託の産業医を呼ぶ場合、その対象となる産業医の数は大きく減ります。さらに細かい条件を付け加えていくと、その人数はさらに減少する事でしょう。かといって産業医の選任を怠れば罰則が科せられますし、事業所の環境も懸念されます。北海道における産業医の人数は、決して多いとは言えないのです。

北海道のうつ病患者数と、産業医の行うストレスチェックの重要性

ストレス社会と言われるようになって久しい日本。特に労働者は日々強いストレスに晒されることも多く、そのストレスから心身の健康を損なってしまう恐れがあります。数日休むうちに回復することもありますが、何日経っても改善が見られない場合、それはうつ病を患っていることも考えられます。うつ病を患いますと脳や体も思うように動かなくなり失敗が増えていきますので、それが悪循環となってさらに症状を悪化させます。最悪の場合自ら命を絶つこともありますので、そうなる前に対策を立てなければいけません。

北海道のうつ病患者数と、産業医の行うストレスチェックの重要性のイメージ

北海道でのうつ病の現状

日本では、100人に3~7人がうつ病を経験したことがあると言われています。さらに厚生労働省の調査によりますと、うつ病を含む気分障害の患者の人数は急増しているというのです。
それでは、北海道ではどうなっているのでしょうか。2014年における厚生労働省の調査によりますと、北海道でのうつ病の患者数は約52,000人でした。その6年前の調査結果と比較しますと、およそ7割に減少しています。しかしそれでも人口当たりの患者数は全国平均を上回っており、うつ病に対する対策は急務と考えられます。

ストレスチェックという対策

ストレスチェックは、法律上は「心理的な負担の程度を把握するための検査」と標記されています。労働安全衛生法第六十六条の十によりますと、「事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師、保健師その他の厚生労働省令で定める者による心理的な負担の程度を把握するための検査を行わなければならない。」と定められています。その中心人物となるのが産業医です。
労働安全衛生法の改正によって、2015年12月より毎年1回のストレスチェックが義務化されるようになりました。ストレスチェックを行った後は、労働者からの申請があった場合、その産業医による面談が行われます。その結果、個人または事業所全体に対して労働環境の改善が図られます。
職場におけるストレスは増加傾向にあり、国の重要な課題とされています。誰もが安心して働けるように、ストレスチェックは必要不可欠な制度なのです。