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非定型うつ病で仕事ができない…気分が変わりやすい新しい心の病とは

非定型うつ病で仕事ができない…気分が変わりやすい新しい心の病とは

 

若い人がなりやすいと言われている「非定型うつ病」をご存じでしょうか。好きなことはできるけれど、嫌なことだと体が動かない……。そんな症状に悩まされていながら、まわりには「わがまま」だと思われてしまい、つらい思いをする方が増えているようです。

 

非定型うつ病は、一般的に知られている定型うつ病とは、症状も治療法も違いますので注意しなければいけません。初期の症状が「気まぐれ」や「わがまま」として見過ごされやすく、治療が遅れて症状が悪化してしまうことがあるのです。

 

このコラムでは、非定型うつ病の特徴や予防法とその治療法についてご紹介します。

 

 

 

 

非定型うつ病について知ろう

非定型うつ病は、どんな人がかかりやすいのでしょうか。また、定型うつ病とはどう違うのでしょうか。

 

 

若い人がなりやすい非定型うつ病って?

好きなことや楽しいことをするときには、体が軽く元気に参加できるけれど、嫌なことや苦手なことに対しては、急に体が動かなくなるのが、非定型うつ病の典型例です。比較的若い人に症状が出やすく、男性よりも女性のほうがかかりやすいという特徴もあります。

 

「服が派手だと言われた」「声が低いと言われた」など、他人からしたら些細なことが、ものすごく気になって落ち込んでしまうこともあるようです。

 

さらに、直接言われていないことも、周りの人のちょっとした言動を否定的に解釈してしまうこともあります。自分の容姿や能力をはじめ、人格を否定されたように思いこんでしまうケースがあります。

 

 

「非定型うつ」と「定形うつ」の違い

「非定型うつ病」の大きな特徴は、気分が落ち込んでいても、好きなことには元気が出て、気分がよくなることです。周りからすると、とても気まぐれな人に見えてしまうことがあります。また、夕方から夜にかけて調子が悪くなり、過食や過眠になる傾向があります。

 

イライラして落ち着かなかったり、注意散漫になったりすることがあり、人間関係でもトラブルを起こしがちです。さらに人に対して激しい感情をぶつけてしまったことで、相手に嫌われてしまったのではないかと絶望するという悪循環に陥ることもあります。

 

また、自分自身がわがままで感情のコントロールができない性格だと思い込んでしまっている場合があるかもしれません。まわりの人も病気には見えず、発見が遅れやすいことが大きな問題点です。

 

「定型うつ病」は、好きなことや楽しいことに対してもやる気が出ず、体が動かないのが特徴です。それまで好きだったことに対しても興味がわかなくなり、常に気分が落ち込んでいるという点は非定型うつ病との大きな違いでしょう。

 

朝起きたときに調子が悪く、仕事も家事も何もする気が起こらないことがほとんどです。昼ごろになると少し元気が出て動けるようになり、夕方には気分が楽になって「明日こそ元気に仕事ができそう」という気持ちがわいてくることもあります。

 

定型うつ病では寝つきが悪く、夜中にもたびたび目が覚めます。明け方に覚醒して眠れなくなり、慢性的な寝不足に陥ることが多いです。また、食欲や性欲が落ちて、だれから見ても「元気がない」状態となり、病気の可能性に気付きやすいです。

 

 

非定型うつ病になるとこんな症状が……

非定型うつ病になるとこんな症状が……

 

非定型うつ病にはどんな症状があらわれるのでしょうか。その特徴をチェックしてみましょう。なお、症状には個人差があります。これから紹介するのは、あくまで代表的な症状例なので、自分やまわりの人が非定型うつ病ではないかと心配なときは医師に相談するようにしましょう。

 

 

気分に大きな波がある

うれしいことや楽しいことがあると、とにかく気分が晴れてうきうきし、興奮状態になります。その一方で嫌なことにはとても無気力になり、体が動かなくなるなど、気分の浮き沈みが激しいです。

 

 

いくら寝ても寝足りない

「いくら寝ても寝足りない」という仮眠状態になります。睡眠は、少なすぎるのも問題ですがとりすぎても脳に悪影響です。脳の働きがにぶり、気分が憂鬱になってしまいます。

 

 

食欲が異常に高まる

食欲が異常に高まって、特に甘いものが食べたくなります。過食に走った結果、体重が増え、自己コントロールができないことに対して、さらに自分を責めたり落ち込んだりする人もいます。

 

 

人の言動を否定的に解釈してしまう

周りの人の言動を必要以上に疑ってしまうことがあります。特に「バカにされた」「軽蔑された」「疎外された」と被害妄想に陥り、激しく落ち込んだり怒ったりするのが典型です。

 

 

異常な疲労感に襲われる

手足が重く、特に重労働をしていなくても疲労感を感じ立ち上がれなくなることもあります。朝きちんと起きられず、「だらしがない」「嫌なことを避けている」「怠けている」と非難されがちです。この症状がひどくなると、学校や仕事に行けなくなることもあります。

 

 

不安・抑うつによる発作

突然、感情のコントロールが効かなくなって、抑うつ感や悲哀感、孤独感、焦燥感に襲われます。その感情に支配されて、泣いたり怒ったり悲しんだり焦ったりすることになるのです。そして、動悸、心拍数増加、息切れなどの身体症状があらわれます。

 

 

怒り発作

非定型うつ病の約3割に「怒り発作」があらわれると言われています。通常であれば怒りをコントロールできるのですが、「怒り発作」のときには、突然、いわゆる「キレた」状態になって止まらなくなり、エスカレートするのが特徴です。

 

発作のあとに落ち込んでしまうので悪循環となります。

 

 

フラッシュバックに悩まされる

フラッシュバックとは、何かのきっかけで突然過去の嫌なことのイメージが思い出され、さらにそのときの感情がよみがえってしまうことです。何年も前のことでも、リアルに感情がわき起こってしまいます。

 

 

パニック発作

突然動機や呼吸困難などの症状があらわれ、「死ぬのではないか」という恐怖に襲われます。また、その発作がいつ起こるのかわからないという恐怖から、さらに症状が悪化することもあります。

 

 

非定型うつ病かも?と思ったら

非定型うつ病かもしれないと感じた場合には、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。予防にもつながる暮らし方のポイントをご紹介します。

 

 

非定型うつ病を遠ざける暮らし方のポイント

(1)生活リズムを整える

朝目覚めて、夜暗くなったら眠るという24時間のリズムを大事にしましょう。昼夜逆転などの生活の乱れから、体の重さや憂うつ、イライラがますます悪化することがあります。

 

(2)仕事や家事などをしっかりおこなう

可能なら、仕事も続けたほうがよいです。目標や達成感があると、生活リズムが整ってきますね。また、炊事・掃除・洗濯などを自分できちんとおこない、心地よい空間で生活することも重要です。昼間に軽い運動をすることも、よい睡眠につながります。

 

嫌なことがあっても、我慢できる程度のことはできるだけがんばって取り組むことも重要です。好きなことや楽しいことだけをする生活を続けて生活リズムが乱れると、睡眠と覚醒のリズムが狂い、症状が悪化することがあります。

 

 

つらいときは我慢せず、医者や会社の産業医に相談する

非定型うつ病では、多少がんばっていれば生活のリズムが整い、症状が改善することがあります。しかし、気分が落ち込んだり、やる気の低下が続くようなら、症状が悪化するおそれがあります。

 

我慢するのが難しいくらいつらい症状があるときや、些細なことでも心配な症状があるときは、医者や会社の産業医に相談してみましょう。

 

 

非定型うつ病とみられる社員への正しい対処とは

非定型うつ病とみられる社員への正しい対処とは

 

非定型うつ病の症状がみられる人が、同じ職場で働いている場合もあります。そういった社員へはどんな対処をしたらよいのか迷うものですね。具体的にはどんなサポートをしていったらよいのでしょうか。

 

 

産業医によるメンタルサポート

非定型うつ病は、単なるわがままや気まぐれなのか病気なのかが判断しにくい病気です。会社の仕事はしっかりできないのに、プライベートは充実していることが多く、同僚からは仮病を疑われることがあります。

 

正しい診断は、専門家でないとできないということを理解しなければいけません。

 

 

早めに心の不調に気付いてあげられることも

非定型うつ病は比較的若い年齢に多くみられる病気です。感情の起伏が激しく、言動が自分勝手でまわりの人を困らせることもしばしばあるようです。

 

共感的に話を聞いていると、聞き手の方も混乱したりあきれてしまったりすることがあります。適度な距離を保って症状を見守ると、心の不調に気付くことができるでしょう。

 

非定型うつ病だけでなく、そのほかの心身不調のサポートについても、早めに気付いて対処することが大事です。産業医によるこまめなケアがあれば、病気が深刻化するのを防ぐことができるでしょう。

 

 

まとめ

非定型うつ病について、症状や予防・対処法を紹介してきました。「楽しいことは集中できるが、嫌なことはやる気がわかない」というのは、だれにでもある心理状態ですので非定型うつ病なのかどうか判断が難しいですね。

 

また、嫌な仕事でも、ちょっと我慢してがんばれば改善していくことが多いのもこの病気の特徴です。目標を持って生活する、規則正しく生活するといったことを心がけて、対処していきましょう。

 

一方で、がんばれば改善すると思って、嫌な仕事なども我慢し続けた結果、ストレスがたまって悪化してしまうこともあります。もし、「気分の落ち込みが続く」「抑うつ・不安などによる発作」などの気になる身体症状がある場合は早めに医師に相談しましょう。

 

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