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ストレスチェックの円滑な進め方と事前準備

ストレスチェック 進め方

 

労働安全衛生法により、50人以上の従業員が常駐する事業所にストレスチェック制度の導入が義務付けられました。しかし、平成25年に開始されたということで準備の方法や、ストレスチェックの進め方があまり分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ストレスチェックとは何か、どのような目的で行われているのかをしっかりと理解することでより効果的なストレスチェックを執り行うことが可能です。そのために、どのような準備を行えばよいのか、ストレスチェックの進め方を円滑にするためにはどのようにすればよいのかを今回は説明します。

 

 

ストレスチェックの目的

近年、仕事に関するストレスを感じている労働者は5割を超えています。ストレスが原因でうつ病などの精神障害を発症し、労災認定される労働者も増えており、メンタルヘルス不調を防ぐことが課題となっていました。そのような状況のなか、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことを目的としたストレスチェック制度が発案されたのです。

 

ストレスチェックとは、労働者がストレスに関する質問票に記入し、集計、分析することで自分のストレス状態がどのような状況なのかを調べるというものです。そして、メンタルヘルス不調の人が見つかれば適切な対応を行いながら支援し、再発することを予防する取り組みとしてストレスチェックは活用されます。

 

ストレスチェックを行うことによってメンタル不調者の発生を未然に防ぎ、より働きやすく健康的な職場を目指すというものがストレスチェックの目的です。

 

ストレスチェック前の準備

ストレスチェック前の準備

ストレスチェックの進め方としては、まずストレスチェック制度を実施するということを示すなどの準備が必要です。安全衛生委員会では調査審議をしっかりと行い、制度の実施方法などを決めていきます。

 

1.誰に実施させるか
2.いつ実施するか
3.どのような質問票を使って実施するのか
4.どのような方法でストレスの高い人を選ぶのか
5.面接指導の申出は誰にするのか
6.面接指導はどの医師に依頼し実施すればいいのか
7.集団分析はどのような方法で行うか
8.結果は誰が、どのように保存するのか

 

ストレスチェックを行うなかで必ず必要なのが産業医の選定です。この産業医は医師だけでなく、保健師や厚生労働大臣が定めた必要知識を保持する看護師、精神保健福祉士でも問題はありません。しかし、面接を行う際は医師でなくてはならないので注意しましょう。

 

そして、会社としてどのような方向性で取り組むかを決めます。必ず実施しなければいけない医師面接を含むストレスチェックだけではなく、集団分析を含むストレスチェックもあります。組織向けの取り組みとして活用することができますが、受験率が高くなければ正しい分析結果を得ることはできません。

 

ストレスチェックを行う際には、調査票が必要になってきます。厚生労働省が推奨している調査票もあり、これには57項目の質問が書かれており基本的な調査票として用いられています。この57項目に追加の質問を加えた調査票を提供している専門会社もあるので利用するのも手段です。

 

ストレスチェックを円滑にすすめるための手順

ストレスチェック制度は社員全員が受けることが求められていますが、強制的には行えません。ストレスチェックが必要なのかも分からず、詳細を詳しく知らない人も多くいると思います。

 

そのような中で、受検率を上げるためには、方針の表明や社内規定を用いて社員からの理解を得ることが重要になってきます。個人情報保護に関する対策についても説明しておくと良いです。こうすることでストレスチェックへの戸惑いや心配を失くし、ストレスチェックを円滑に進めることができるかもしれません。

 

そして、ストレスチェックの進め方はあらかじめ決めておきましょう。ストレスチェックや面接指導は必須ですが、集団分析は努力義務として決められており必須ではありません。どのようなストレスチェックの方法を執り行うのかを事前に決めておくことで当日も迷いなく円滑に進めることができます。

 

他に、ストレスチェックの準備方法などが分からず困ってしまった場合には、外部委託業者の力を借りることができます。委託業者に依頼することで労働者も安心して回答し、正確な調査結果を出すことができるのではないでしょうか。担当者だけでは解決できない場合は、業者の協力を得ることで円滑に進めることもできるでしょう。

 

重要視されるメンタルヘルス対策

重要視されるメンタルヘルス対策

メンタルヘルス対策もいくつかの企業が取り組み始め、重要視されてきています。メンタルヘルス対策を行うことで、社員の心の健康も守ることができるからです。社員のメンタルに不調が起きてしまえば、会社としてもマイナスな方向へと進んでいってしまいます。これがさらに悪化してしまうとうつ病などの精神的な病が発症し、退職してしまう人も出てきてしまうかもしれません。

 

メンタルヘルスを疎かにすると、社員の心が弱っていきデメリットしか生み出せないと思います。しかし、メンタルヘルス対策を行っていれば、社員の不調も未然に防ぐことができます。そのためにストレスチェックを行い、メンタルヘルスに関してのセルフケア研修の実施、ラインケア、相談窓口の設置などを行う企業も増えています。

 

社員自らがセルフケアとしてストレスを発散することも重要であり、趣味を持つことや、良い人間関係を築くことが解決の1つの手段になります。会社からもメンタルヘルスの情報を提供し、セルフケアについての必要性を伝えることが対策にもなるのです。

 

他にも、管理監督者が部下のメンタルヘルスを行うラインケアもあります。産業医の設置も重要ですが、身近な現場で異変を察知することができる人物の存在も重要です。メンタルヘルスの知識をつけ、対応の仕方などを学ぶと部下と良い人間関係を築け、メンタルヘルス不調者が出てきた場合、専門家にすばやくつなげることができるでしょう。

 

メンタルヘルス対策を普段から実施しておくことで、問題を未然に防ぐことができるため近年重要視されてきています。

 

まとめ

時代と共に仕事が原因の精神障害に関する問題が増えてきています。ストレスチェックはこのような問題を未然に防ぎ、社員の心の健康を守ることができる重要な制度だと思います。1人1人が健康的なメンタルを持つことで企業としての生産性もあがり、良い職場を形成することができるでしょう。

 

ストレスチェックを行う際には産業医の準備や、実施計画の策定、個人情報の管理などいくつか準備を行う必要がありますが、適切な知識で円滑に進めることができれば、社員が皆満足するようなストレスチェックを行えるのではないでしょうか。