産業医についての情報

岩手県の産業医についての情報

岩手県の医師数と産業医有資格者数の割合とは?

皆様は、「産業医」という医師をご存知でしょうか。産業医は、主に労働者の健康を守り、その労働環境の改善に働く医師の事を言います。怪我や病気を治療する通常の医師とは働き方が違いますが、労働者にとっても企業にとっても欠かせない存在なのです。近年は、労働者の働き方や、事業者の働かせ方が問題になることもままあります。その改善に、産業医は力を貸してくれるのです。

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岩手県で産業医の割合

岩手県において、医師の人数は約2,600人、そのなかで産業医の資格保持者数は約1,000人と言われています。割合にしますと、およそ39パーセントの医師が産業医としても働いているという事になります。これは、全国の割合である28パーセントを大きく上回る数値です。人数そのものは決して多くはありませんが、その割合の大きさから産業医に恵まれた土地と言えるかも知れません。
労働安全衛生法第十三条第二項によりますと、「産業医は、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者でなければならない。」と定められています。つまり、産業医も立派な医師の一人です。「産業医って、本当にちゃんとした医師なの?」そのような心配はご無用です。

産業医選任の基準

労働安全衛生法第十三条には、産業医の資格以外にこのようなことが定められています。

「事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、医師のうちから産業医を選任し、その者に労働者の健康管理その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。」

この「政令で定める規模」によって選任する産業医の人数は異なります。もしも事業所の規模に合った産業医を選任していなかったり、産業医による健康管理指導などを無視した場合、法律による罰せられる恐れがあります。その事業所に50名以上の労働者が働いている場合、産業医を最低でも一人選任する義務があるのです。

岩手県のうつ病患者数と、産業医の行うストレスチェックの重要性

産業医の重要な業務の一つとして、労働者のストレスチェックが挙げられます。というのも、強いストレスはうつ病の引き金にもなるためです。うつ病は立派な病気ですが、「うつ病を患うのは精神面が弱い証拠」と認識している方も多く、その悩みを吐き出せないことも多くあります。ストレスの溜まる環境は労働者にとっても企業にとってもマイナスになりますので、その対策が急務となっているのです。

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職場におけるストレスの現状

私たちがストレスを感じる場面はいくつもありますが、その中でも代表的な場所が職場です。職場での人間関係、自分と会社の将来、毎日の業務……ストレスの内容も様々です。厚生労働省の「労働者健康状況調査」によりますと、平成24年度における調査でストレスを抱えている労働者は61.5パーセントを示しました。その数値は上昇傾向にあり、30年前の調査と比較すると約10パーセントの増加を見せています。
同様に、精神障害による労災認定件数も増加しています。平成25年度における調査では436件となっており、10年前の調査時の約4倍となっています。今、労働者の心が危険な状況にあるのです。

ストレスチェックの目的

前述のように、ストレスへの対策は国の課題となっています。それぞれの職場で改善ができればよいのですが、実際はそう簡単にはいかず、専門家の力を借りる必要があります。
その専門家こそが産業医であり、対策となるのがストレスチェックです。ストレスチェック制度は平成27年12月1日より義務化されました。この制度はメンタルヘルス不調の一時予防が目的となっています。つまり、労働者は自らのストレスの状況を知り、その低減ができるように。事業者は職場のストレス状況を集計・分析し、その解決に努められるようにできるのです。
しかし、ストレスチェックはまだ新しい制度のため、まだ理解が進んでいないというのが現状です。まずは産業医について、そしてストレスチェックについてよく知るようにしてください。岩手県におけるうつ病患者数は2014年の時点で約9,000人でした。人口10万人当たりでは約600人と、全国平均を250人近く下回っています。産業医と協力し、さらに患者数を減らせるように努めましょう。