産業医についての情報

大阪府の産業医についての情報

大阪府の医師数と産業医有資格者数の割合とは?

日本を代表する大都市圏の一つである大阪府。多くの人が集まる地域だけに、そこには大小さまざまな企業が集中しています。その企業活動を陰からサポートしているのが、産業医です。産業医の働きによって、労働者や事業者も安心して仕事に励む事ができるようになるのです。そんな大阪府では、一体何人の産業医がいるのでしょうか。

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大阪府の産業医の人数

医師の約四分の一が産業医の資格を持っているといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。全国には約3万1,000人の医師が在籍しており、そのうちの28.3パーセントが産業医の資格を持っています。その中で大阪府は、医師の人数は約2万4,000人、産業医の人数は約7,000人となっています。その割合はちょうど30パーセント程度で、全国平均の割合を少し上回っているのです。しかし、産業医を選任する必要がある企業数は産業医の人数の約1.5倍となっており、それをふまえると決して多いとはいえないかもしれません。

【産業医を選任する義務】

労働安全衛生法第十三条では、産業医の選任について以下のように定めています。

事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、医師のうちから産業医を選任し、その者に労働者の健康管理その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。

【事業場の規模による選任人数】

労働安全衛生法第十三条にあるように、事業場の規模によって選任すべき産業医の人数は異なります。具体的には、全ての業種において以下のように定められています。

50人未満……産業医の選任義務はなし
50~499人……1人(嘱託)
500人~999人…・・・1人(有害な業務に従事させる場合は専属)
1,000人~3,000人…・・・1人(専属)
3,001人以上……2人(専属)

事業場の規模によって、最低でもこの人数の産業医を選任しなければいけません。また、50名未満でも月に100時間以上の残業を行う労働者がいる場合、本人の申し出があれば医師の面談が必要になります。
産業医を選任しましたら、月に1回以上は必ず産業医による職場の巡視が必要になります。

大阪府のうつ病患者数と、産業医の行うストレスチェックの重要性

大阪府は、日本を代表する屈指の大都市です。そのため、大阪府に対して「仕事でストレスを感じている人も多いのでは」「うつ病の患者も多いのでは」といったイメージを抱いている方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際はどうなのでしょうか。そのデータについてみていきます。

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大阪府におけるうつ病の現状

厚生労働省の「患者調査」には、各都道府県でのうつ病・躁うつ病患者の人数も調査しています。2014年10月に発表されたデータによりますと、大阪府におけるうつ病患者の人数は約86,000人でした。その人数は全国では2位となりますが、10万人当たりの人数に変換しますと約1,000人となり、全国平均を少し上回る程度です。
しかし楽観的になってはいけません。この6年前の調査では、うつ病患者の人数は約43,000人となっており、6年のうちに倍の人数に急増しているのです。うつ病患者の人数は全国でも増加傾向にありますが、その中でも大阪府はその傾向が顕著なのです。

【産業医が行うストレスチェック】

うつ病患者、職場でのストレス、精神障害による労災。これらはいずれも増加傾向にあります。厚生労働省のデータにあるように、大阪府はより一層気をつけるべきでしょう。
そこで頼りになるのが、産業医という存在です。皆様は、2015年12月1日にストレスチェック制度が義務化されたことはご存知でしょうか。これは質問票を記入する事で、職場におけるストレスの程度を調べる制度です。1回目のストレスチェックは、2016年の11月30日までに全ての労働者が受検するように定められています。
このストレスチェックを行うことで労働者が自分のストレス具合が分かり、作業環境などの問題をはっきりとさせることもできるのです。

【ストレスチェックを受けやすいようにしましょう】

ストレスチェックの実施者となるのは上司ではなく、医師や保健師です。このために直属の上司といえど、部下の診断結果を同意無しに見ることはできませんので、安心して労働者の側からしてみると受検する事ができます。あくまで義務を課されているのは企業であって労働者ではないため、受検を強制されることは禁止されています。しかし、ストレスチェックはストレス環境を改善するために有効な手段です。労働者に受検してもらうことは職場にとっても損ではありません。ストレスのない職場を目指しましょう。